2010年2月

第47回
言葉に支えられて


言葉には力がある。確かに、ある。

何かが変わる時、変えようとする時。
あなたを支える言葉は何ですか?

「人の心に 灯りをともせる 人間になりなさい」

これは高校の卒業式で、担任が贈ってくれた言葉だ。
ある人は涙と共に。ある人は笑顔の中で受け取った、先生からの最後のメッセージ。

雪が、歌うように舞い散る昼下がり。
この言葉を胸に抱いて、私たちは3年間通った校舎を後にした。
「バイバイ」
いつもみたいに手を振って、その春、それぞれが別な世界へと飛び立った。

あれから20年以上。
ねえ、覚えてる?
あの時先生がくれた言葉。

「人の心に 灯りをともせる 人間になりなさい」

わたしはいつも、宝物みたいに大切にしまっているよ。
そして何かが変わる時、変えようとする時、静かに自分に問いかける。

「わたしがこれからすることは、誰かに喜ばれることかな」
「人の心に、灯りをともしてあげられるかな」って。
 そして答えが「Yes」なら、わたしは前に進めるんだ。

言葉には力がある。確かに、ある。
四半世紀近く前にもらった言葉が、今なおわたしを支えてくれる。
今もわたしの生きる指針となっているから。

だから私も、ひとつひとつをていねいに発してゆこう。
心ぬくもる、
笑顔あふれる、
光り、かがやく、
そんな言葉を。

あなたを支える言葉はなんですか。

そしてあなたも、そんな言葉を話していますか。