2010年11月

第56回
ちょっと緊張・・・講演録5


今までのコラムでは「好き」に向かって動く、「得意」に向かって動くと書いてきました。
あなたはご自分の「好き」や「得意」が見つかりましたか?

今回は、私が向かって動いたみっつのものの最後です。
みっつ目は「目指すもの」に向かって動く。
それについて書いていきます。

「子育てサロンを作りたい」

「みんなが集える場所を作りたい」

そんな思いを抱いた時にしたこと。
それは「自分が目指すような活動をしている場所に行く」ということでした。

「自宅の居間を『ミニ図書館』にして学校帰りの子どもが立ち寄れる家」
「週1回、不登校の子を持つ親が集まっておしゃべりする家」
「引きこもりの子どもが当番制で運営する喫茶」

ピンときた場所に出向いては、「どうやってやってるのかな」「ここの特色は何かな」と見て歩きました。

すると「そうか、続けるためには利用料をもらうと助かるんだ」とか、「玄関で亀を飼うと子どもが寄ってくるんだ」など(笑)、いろんなことがわかってきます。
お茶は準備するのかしないのか、靴を脱いで上がってもらうか否か、利用者とは深く話すか軽くするか。
小さなことから大きなことまで、生で学べることがたくさんあります。

そこにたずさわる方とお話しできればなおいいです。
その方は、あなたが目指すものをすでにやっている先輩です。先駆者です。その分野の生き字引です。
どんな想いで始めたのか、場作りのための道のり、やってみてどうだったか。
たくさんのことを聞かせてもらえます。
こんがらがった迷路の中で、ぴかーんと道しるべが見つかることもあります。
もう達成した方から聞く話しは、自分がこれから進んでいく上で大変大きな指針となります。

そしてその時もうひとつ、お勧めしたいことがあります。
それは「自分だったらどうするか」という「オーナー目線」で場を観察することです。

「ここは来客が少ないけれど、自分ならどうするだろう」
「ここをこうした方が、もっと人気が出るのでは?」
「自分がやるなら、どんな工夫が出来るだろう」

そうやって、自分がそこの代表になったつもりで観察するのです。
この観察眼を持ちイメージすることで、「自分がそれを始めた時」の疑似体験ができます。
始める前に、頭で心で体験を先取りするのです。
これもまた、あなたが実際に活動を始める上で大きな力となることでしょう。

「現場」には生きた価値があります。
心に火をつける何かがあります。
エネルギーが満ちあふれています。

迷ったら、立ち止まりそうになったらどうぞ、あなたが目指す場所に行ってください。
その空気を、波動を感じてください。
目指す人に会ってください。
自分事(ごと)として観察してください。
そこから必ず、何かが始まります。