2011年10月

第68回
お礼はお断りよ!


新米がおいしい季節です!
炊きあがったばかりの新米はつやつやで、何杯でも食べられそうな危険性を含んでいます(笑)。
あなたはもう、召し上がりましたか?

毎年この時期になると、宅急便であるものが送られてきます。
新米です。
中には1通の手紙が入っていて、やはり毎年同じことが書かれています。
曰く、「陽だまりサロンに集まるお母さん達に食べさせてね。
お礼はお断りよ!」と。
そのあたたかな文字に、心づかいに、じ〜んと胸があたたかくなります。

お米の送り主は大仙に住む女性。
陽だまりサロンを興した時と、時を同じくして介護事業を立ち上げた方です。
私たちは当時、市民の皆さんの前で「こんなことがやりたい」とプレゼンしました。
ですから、いわば「同期生」です。

彼女は「介護される人が、もっと尊重されるような形態を作りたい」と。
私は「誰もが集まって、互いが必要とされる居場所を作りたい」と。
そして翌年、それぞれの思いを乗せてスタートさせたのでした。

「届きました。ありがとうございます」
彼女に電話を入れました。
「いいのよ。お母さん達に喜んでもらえたら。
私にも少し、陽だまりサロンのお手伝いをさせてね。
若松さんががんばってるな、と思うと、私もがんばろうと思うのよ。
だからお互い様なの。お礼はなしよ!」
そう言って笑う彼女に、ふところの大きさと人間の大きさを感じます。

会えなくても
会わなくても
互いに力をもらえる人がいる。

それぞれの地で
それぞれの道で
それぞれの役割を担って活きる。生かされる。

「お礼はお断りよ!」
いつか自分も、そんなふうに笑って言える人になりたいな。
この、きらきら輝く、ふっくらごはんみたいな顔をして。