2011年11月

第69回
子育て「自分流」


あなたは子育ての本を、読む派ですか?
それとも、読まない派ですか?

子どもが小さい頃
私はけっこう読みました。
思い通りにならない子育てに
希望の光がほしくって。

「子どもを叱ってはいけません」
「丸ごと受け止めましょう」
「お母さんは家庭の太陽です!」

だよね。そうだよ。そうしなくっちゃ。
そうは思うし、やってもみます。
ですが5分ともちません。

「ほらほら、あぶないよ」「あ〜!なんでそんなことするの」。
すぐに元のもくあみです。
そのたび、「私はだめなお母さんかも」。
助けてくれるはずの子育て本に、落ち込むことが度々でした。

ですがある日、気付かされたのです。
それは実家での夕ご飯。
母の手料理をつつている時でした。

母の作る料理は、全然まったく料理本通りじゃありません。
「このからし漬け、おいしい!からしはどのくらい?」には
「このくらい」と手をお椀にして答えます。
「それって何グラム?」
「知らないよ〜。計ったこともない。かっかっかっ」と笑い飛ばします。

けれどなんだか、ほ〜っとなごむものがあります。
それはきっと、母にしか出せない「我が家の味」。

「じゃさ、どうやって作り方覚えたの?」
「そりゃぁ、最初は本も読んだよ。小遣い貯めてあれこれ買って。
始めはそれを見ながら作った。
でもな、その後は見るものが変わった。
なんだと思う?」
「なんだろ。きゅうりの水分とか?」
「ちがう。あんた達の顔だ。
おいしそうに食べたら、また作る。残したらさとうや何かを加減をする。
その繰り返し」

そっか。
子育ても同じなのかも。
始めは本を参考にやってみる。
自分ができそうなことや、子どもによさそうなことを。
それから工夫する。
組み合わせたり、アレンジしたり。

本って、それでいい。
それがいい。

あなたも子育てに迷ったら、いろんな本からいいとこ取りしてみませんか。
そうやって「自分流」子育て、見つけたらいいんじゃないかな。
十人十色の「我が家の味」があるように。