2012年10月

第79回
じぶんがすき!


あなたは自分のことが好きですか?
自分には長所もあるし、短所もある。
そんなところも全部ひっくるめて、「自分ってなかなかいいな」。
そう思えますか。

「子どもたちに、自己肯定感をつけてやりたい」
「『何かできたから、いい子』ではなく、『何もせずとも、すばらしい』。
そんな『根拠のない自信』を持たせたい」
ある日伺った保育園で、園長先生がそう話してくれました。

自己肯定感とは?
それこそが「長所も短所も、全部ひっくるめて自分が好き」。その感覚です。
私も、子育てではこれが一番大切で、子どもにはこの感覚を持ってほしいと願っています。

エライ先生も言っています。
いろんな本にも載っています。
ただ、目の前でそう語る人を、これまであまり見ませんでした。
それが、この園長先生。

まっすぐな瞳で。ひよっこの私に。ごくごく自然に口にします。
きっとそれがベーシックになっているから、スルリと出てくるのでしょう。
かっこいい!!
思わず「握手してください!」。
一発でファンになりました。

園長先生は続けました。

「100点だからいい子だと、一等だからすごいと。
そう言われたら、どうでしょう。
90点になったら、1等をとれなくなったら、その子はみじめになるんじゃないですか。
人の価値ってなんですか。
点数じゃない、順位じゃない。そうでしょう?
『何かできたからすごい』という『根拠のある自信』は弱いんです。
子どもたちには『立派な成果がなくたって、存在自体がすばらしい』、そんな『根拠のない自信』を持ってほしい。
私たちは、そんな保育をしています」

さあ、「そんな保育」とは!?
次回は、私の目で見てきた「先生と子どもの関わり」をご紹介します。
私も見習って、子どもに自己肯定感を持たせようっと。