2015年1月

第106回
サンタが運んでくれたもの


真っ白な雪に包まれるクリスマス。
骨付き鶏もも肉に、ジングルベルに、きらきらツリー。
「サンタさんに会うぞー!」と張り切るも、いつもゲキチン、夢の中。
この日は子どもたちにとって、間違いなく特別な日です。

その、サンタさんからのプレゼントを終了しました。
中学生になったし、とっくに気づいているし、プレゼントにケチ付けるようになったしで(笑)。

終了宣言にはブーイングが起きました。
「今年から、もうプレゼントこないよ」
「えー! なんでー?」
「だって、サンタはお父さんって言ってたじゃん」
「言ってない言ってない(汗)、空耳空耳」
「それにサンタさんのこと、怒ってたじゃん。『もっとましなものよこせ』って」
「言ってない言ってない(汗)、寝言寝言」
何はともあれその晩は、ちょこっとパーティーらしきことをして眠りについたのでした。

翌朝。
目覚めて階下へ。
・・・と。ととと!?
階段の踊り場に仲良く並ぶ、二つの物体。
リボンのかかった茶色い袋です。

大きい方には「ひできくんへ」、小さい方には「あきちゃんへ」とあります。
だんなと私宛てです。
「ええ~!? どゆこと?」

メッセージカードには、こう書かれています。
「あきちゃんへ メリークリスマス
 われはサンタだぞぞぞぞぞぞ。
たしかこれが好きだったな。
 北の国からさがしてきたぞ」
見慣れた息子の、きったない字。

中には、「1憶円」と書かれた「焼かま」と、プレミアムうまい棒が3本。
今まで10余年、もらう一方だったキミがイキなことしてくれちゃって。
おかしいのか、せつないのか、
笑いたいのか、泣きたいのか、
「北の国に、焼かまあったのかい」突っ込みながらも、涙がぽろぽろあふれます。

優しさ
思いやり
サプライズ
サンタさんが運んでくれたのは、「モノ」だけじゃありませんでした
壊れてしまったプレゼントもあるけど、気持ちは残ります。ずっと。ずっと。

ガチャ、息子の部屋のドアが開きました。
「うまい棒高かったんだよ。一本もらうね」
あはは、隠すつもりはないようで。

突然表れた、新米サンタが頼もしく見えた朝でした。