2016年10月

第127回
できる! できる! できる!

 
秋です。
スポーツ大会や講演会、イベントが目白押しですね。
応援に行った中学校駅伝では、走り来る選手に女子生徒が声を張り上げていました。
「できる! できる! できる!」。
 
さて別な日。
今度は学びの秋、地元の学校で講演会があると聞き、わーいと出かけていきました。
講演タイトルは「可能性無限大ライブ」。
300人あまりの生徒、保護者、先生に拍手で迎えられた講師は「ピース小堀」さん。
 
「後出しじゃんけんするよ!」と元気に滑り出した2時間、参加者が動く動く。
「夢を叶えるには一点集中!」と、一点を見つめた場合とそらした場合の力の変化。
「胸を張って、上を向いて、にっこり笑って落ち込めるか」ワークなどなど。
話したことをカラダで感じて、実体験するのです。
 
中にこんなワークがありました。
「自分に○をつけた時と、×を付けた時、どちらが力が出るか」。
自分に○とは、自分を「いいね!」「がんばってる」「結構やってる」と肯定すること。
×とは、自分を「だめだ」「できない」「最低」と否定することです。

やり方は簡単、Aさんが肘を貼って後ろ手を組みます。
その腕をBさんがツンッと押し、体が揺れるかどうかを見ます。
Aさんは1回目「何も思わない」
2回目は「○、○、○、と思う」
3回目は「×、×、×、と思う」
さて、どれが一番揺れなかったか、つまりは力が出たでしょうか。
 
そうです。ご想像通り、「自分に○」をつけた時です。
1回目や3回目はいとも簡単にぐらぐらしたのに、○をつけた時は動じませんでした。
 
さらにおもしろい実験が続きました。
それは「Bさんが、Aさんを○、○、○と思う時と、
×、×、×と思う時も、同じことが起きる」というものでした。
それも実際やってみて、生徒たちも「ええ~?なんで~!?」「すっげ~!!」と驚いていました。
 
口に出していないのに、
思っただけなのに、相手に通じてしまうんです。フシギ~。
 
ということはです。
私が子どものやることを「どうせできないよ」と思っていると、てんで力が発揮されません。
反対に「できるよ」と信じて見守ると、できないものでもできてしまうかもしれません。
 
そっか。
きっと子育てってそうなんだ。
子どもを信じる、できると信じる、できる子だと信じる。
それだけで百人力を発揮し始めるかもしれません。
青空の下、「できる! できる! できる!」の声でラストスパートをかけ、タスキをつないだあの選手のように。