2017年11月

第140回
それぞれのかわいさ

 
このところ、小さな赤ちゃんを抱いて遊びに来てくれる方が増えました。
「2か月です」
「3か月です」
そう言って子どもを見つめるまなざしは、もうすっかりお母さん。
2、3か月前に母親になったばかりとは思えません。
 
小さな子を育てるお母さんに、よく聞かれることがあります。
特に0歳1歳の子を育てる方からです。
それは「大きくなってもかわいいんですか」。
 
とっぴな質問です(笑)。
が、実はこれ、私も感じていました。
輪ゴムをはめたようなパツンパツンの腕や太ももが異常にいとしくて。
んまんま言う赤ちゃん語もしびれちゃうほどで。
「このまま大きくならないで」
「大きくなったらこんなかわいさ、なくなっちゃう」
そう思っていたからです。
 
そして子どもが大きくなった今は、こう即答しています。
「大きくなってもかわいいよ」って。
 
幼稚園児には幼稚園児の
小学生には小学生の
中学生には中学生の

高校生には高校生の
それぞれのかわいさがあることを知ったからです。
 
幼稚園児。
猫や犬になりきって遊ぶ姿の微笑ましいこと。
小学生。
マラソン大会、朗読劇。合唱には涙がこぼれます。
中学生。
初めての制服の初々しさったらありません。
 
高校生。
低~い声で「弁当の卵、おいしかった」と言ってくれます。
筋トレの重りとして母ちゃんをおぶい、階段を往復します。
「女友だちがぶちぎれてさ。女ってめんどくせー。どうすればいいの」と相談もされます。
 
娘は来年度が成人式。
たまに帰ってくると二人でランチしたり、洋服を見て歩いたり。
娘の運転で道川あたりまで海沿いをドライブしたり。
「20歳になったら一緒に梅酒飲もうね」と約束しています。
 
小さい頃のそれとは違うのですが、やっぱり思うのは。
「かわいいな~」。
見下ろされても、すね毛がはえても、はく靴がアンパンマンからコンバースに変わっても、です。
 
心配しないで。
子どもって、大きくなってもかわいいよ。
その時々のかわいさがあるよ。
未来を楽しみにしつつ、今をゆっくり・じっくり味わってください。