2014年5月

第98回
あなたはカンペキ


爽やかな風吹く5月です!
突然ですがあなたは、自分が好きですか?
「私は私だから」と、受け入れていますか?

今では「自分が好き!」と断言する私も、以前はそうではありませんでした。
なんでみんなの家はきれいのに、私の家は古いんだろう。
なんであの子のおひなさまは7段なのに、うちのは5段なんだろう。
なんで電車のトイレを出ると、私の名前だけ表示されるんだろう(「亜紀」です)。
なんだかいつもそうやって、自分を憐れんでいた気がします。

大人になったある日のこと。
「自分大好き!」と言い切る女性に会いました。
佐藤奈都子さんとおっしゃいます。

彼女は障害を持って生まれています。
しかも、顔にです。口唇口蓋裂という先天性のそれは、ぱっと見すぐにわかります。
小さいころから苦しい治療を受けて来たそうです。
それが理由で、転校する先々でいじめにあったそうです。
大曲から越した時は「大曲から来たから口が曲がってるんだろう」と言われたそうです。

あなたならどうですか、顔に障害を持って生まれたら。
自分を好きになれますか。
生まれてよかったと思えますか。
私なら耐えられません。
なんで私ばっかり? なんでこんなふうに生んだの? 
そうって自分を、親を恨んだはずです。

なのに、奈都子さんは違いました。
はっきりキッパリ言い切りました。
「親は、悩まなくていい。『申し訳ない』なんて言わなくていい。
だって、私は私。このままでカンペキに、佐藤奈都子だから」

これほどまでに潔く自分を受け入れる女性に、私はそれまで会ったことがありません。
受け入れると、人は変わります。
言い訳をやめます。
なんでと責めなくなります。
周りにも自分にもOKを出せるようになります。

すると自分を活かそうとします。
大好きな自分を、持てる能力を、人のために使おうと考えるからです。
そうしてそこから道は開きます。

彼女は今、東京でリハビリメイクの仕事をしています。
自分と同じように顔の障害やアザ・火傷などで悩む人を、メイクの力で元気づけたくて。

あなたは自分が好きですか?
あなたはすでにカンペキなんです。

「自分大好き」。そこから未来は生まれます。

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奈都子さんのこと、子どもが自分を好きになる方法など、
拙著「3歳からは、ほめて、認めて、ちょっと叱る」に書いています。
陽だまりのお客様もちょこちょこ登場します。どうぞご覧下さい。