2014年12月

第105回
正論より共感 犬よりだんな


人に何か伝えたい、そんな時は「正論より共感」とよく言われます。
ダイエットしているのにお菓子が食べたい。
そんな時「ダイエット中なんだからだめよ」と言われたら「わかってるよ!」と反論したくなります。これ、正論。
では「食べたいよね、わかるよ」と言ってもらえたら?
なんだかほっとしませんか。こちら共感です。
先日、それをかみしめる出来事がありました。

突然ですが、あなたは犬派ですか? それとも猫派?
我が家は全員、犬派です。
そしてどこのお宅でもありがちですが、「犬飼いたい」が始まりました。一番ごねたのは、あろうことか、だんなです。

「え~、だって結局お母さんが世話することになるんでしょ」
「散歩だってお母さんが行くことになるでしょ。やだよ、そんなの」
そんなささやかな抵抗は、むだな抵抗に終わりました。
「そんなの、やってみなきゃわかんないだろ!!」との、だんなの迫力に負けたのです。

そうしてワンコがきて早3年、ほとんど母さんが世話しております、ハイ。
一番時間がとられるのは、なんと言っても散歩です。
それで先日、だんなとけんかになりました。
「ねえ、散歩に連れて行く約束はどうなったの?」
「わかってる! わかってるけど、時間がないんだよ!」
「そんなの言い訳! 時間は作るものでしょう」
これ、「正論」です。それっきり、だんなは口を利かなくなりました。

しまった。伝えるには「共感」でした。
この場合なら「だよね~。毎日忙しいよね」とか言えばよかったんです。

ただです。
私も共感はしてるんです。
しっかり、してるんです。
でもなぜでしょう。私の共感相手は、犬なんです。
外に行きたくてパタパタするワンコを見ると「散歩、行きたいよね~」「ゴンちゃんに会いたいよね~」とふびんになるのです。

伝えたいことがあったら「正論より共感」です。
そしてこの、共感相手にご注意を。
伝えようとする、その相手に共感してください(私の場合、犬よりだんな)。

だんなさんになら「毎日忙しいよね」と。
子どもにだったら「いっぱい遊んだね」と。
その後で言う「これ、やってもらえる?」「じゃあ片付けよう」、これならずっと聞いてもらえます。