子育て相談室-児童期 2007年3月

きょうだいゲンカ


 3歳と6歳の子です。お姉さんをまねて、妹も調子にのってしまいます。静かにすべきところで静かにしない。座っているべきところで、じっとしていない。遊び道具の取り合いでケンカ。注意をしても全く聞きません。こういうときですが、お姉さんを強くしかってしまいます。ふざけがひどいときは叩いてしかることもあります。ひとりでいるときはそれほどでもないのに、いっしょになったとたんに悪ふざけ。いっしょにはどこにも連れて行きたくないとさえ思ってしまいます。上手になだめるやり方はないでしょうか。


集団と感情のコントロール力


 子どもは集団に入ると、徐々に感情のコントロール力をアップさせます。たとえば、3歳と6歳のクラスでの子どもの姿を比べてみます。3歳児では、一定の時間、集団で踊ったり歌ったりすることはなかなかできません。ところが6歳児のグループではそれができます。

 もちろん3歳児は、運動やことばの力が未熟です。ただ、できない理由はそれらだけでなく、みんなと一緒にやるために必要な集中力や持続力とともに、自分の感情をコントロールする力も未熟だからです。6歳になると気持ちのコントロール力がついてきて、それで集団での劇などが一緒にできるようになります。

みんなが上手でないとかっこ悪いし、恥かしい


 6歳前後から、自分だけが上手でもダメ、みんながちゃんとやれないとかっこ悪いし、恥かしいという気持ちも生まれてきます。他の人から見たらどう見えるのか、他者視点といいますが、その視点が取れるようになってきます。

3歳児にはわかりにくいルールや社会的規範


 3歳になると「順番」や、「いけないこと」がわかりだします。ルールや規範に気づきだす時期です。しかし気づくとはいっても、しっかりと理解し、自分の行動を律するまではいきません。場所ごとでの決まりを守る、道徳を理解するのは六歳前後からです。人の目を意識できる、ルールを守れるようになるのは六歳のお姉さんですから、年上の子に注意するのは順当です。

 そして妹に「教えてね」と頼みます。6歳前後からは、下の子の面倒を見たがるようになります。こうやってあらためて、守るべきルールを教えながら「お姉さん意識とプライド」を育みます。

「ふざけっこ」は仲間と生きる喜びを教えてくれる


 これまでの話でおわかりでしょうが、子どもは大人の縮小版ではありません。常に脱皮しながら成長しています。大人から見ればふざけっこですが、「この子といるととても楽しい」という気持ちを姉妹で確かなものにもしているでしょう。互いへの信頼感も強めていると思います。ふざけっこはおおむね小学生までです。あと数年間です。せっかく仲良くふざけているのならば、仲良き姉妹になることを想像しながら、少々大目に見ても良いのではないでしょうか。