子育て相談室-児童期 2003年11月

上手なほめ方とは


 小学4年の子の親です。ほめるのが大事といわれますが、上手なほめ方が分かりません。言葉遣いや態度にばかり目が行き、叱ることが多い傾向にあります。反対に、頑張っているなと思うときも「もっとできるのでは」と過度の期待が働くのか、ほめる事に消極的になっていると感じることがあります。上手にほめるコツを教えてください。


 「他人の子は素直にほめられるけれども、自分の子はなかなかほめられない」という親は多いと思います。できないことがある、未熟だからこそ子ども、とはわかっていても、自分の子となるとそれらのことばかりが目立ちます。それは、もっとできるようになって欲しいという、親の願いや責任意識が強いからなのかもしれません。他人の子は無責任でもいいから、ほめることができるともいえます。

 わが子に、その子の欠点ばかりを言う親がいました。その親に、どうしてそうなのかと尋ねたところ、「社会で働くようになれば、滅多にほめられたりしません。けなされ、ばかにされることの方が圧倒的に多いのですから、そういう言葉に耐えられる子になって欲しいと思っています」との答えが返ってきました。

 確かに、ちょっとした言葉に傷つき、不登校になったり、引きこもってしまう子がいます。就職しても同じようなことで、会社を辞めてしまう青年もいます。極論ではあるものの、ある面で子どもに耐性をつけさせるのは必要ともいえます。

 とはいえ、やはり子どもはほめられることで、自信を持つのは確かです。この「ほめる」ですが、子どもが喜ぶほめ言葉には幾つかのグループがあるようです。

(A)子どもの行為をその場でほめる(○×で評価する):できた、すごい、えらい、上手、など
(B)子どもの頑張りを認める:がんばった、一生懸命やった、よくやった、など
(C)子どもの成長を認める:お兄ちゃんになった、上手になった、など


 乳幼児の頃は(A)のほめ方が盛んでしょう。それが徐々に、(B)(C)の、「認める」内容へと重点が移行していくように思います。

 小学校4年生とありますが、この年齢くらいから、他の人からほめられて喜ぶだけでなく、自分のなかに自分自身をほめ、認める内的な基準を持ち出すとされます。ある女性マラソンランナーが話した、「自分をほめてあげたい」といった言葉が一時有名になりましたが、これこそ内的基準の例といえます。こういう基準が出来ると、他者の評価に、自分が大きく左右されなくなります。

 「上手にほめるには」とありますが、自分で自分自身を認められる、自信のある子にするには、年齢的に見て特に(B)や(C)が重要ではないかと思います。