最近「子ども事情」part 2 2006年4月

第6回目
思春期と男女の違い


 思春期は、自分の感情コントロールができにくくなる時期です。気に入らないことをいわれると、泣いて騒いでとなったりします。ときにはエスカレートして怒りが爆発し、物を壊すこともあります。

 この破壊行動ですが、以前には男女によって壊す物に違いがありました。男の子は部屋のドアや壁をたたいて破る。女の子は、電話やラジカセなどを投げて壊すことが多かったように思います。

 ドアや壁を破る男の子には、現状を打破したい、イエとは違うソトの世界に出て行きたいという願望を感じました。電話などを壊す女の子は、外界との連絡を断ち切って一人になりたがっているように思いました。

 今でもこういう傾向はあります。ただ携帯電話を壊す男の子や、ドアを蹴る女の子の話しを聞くようになりました。何を壊したかで性別が予想できた時代から変化してきました。

 「昔は、家から出て行くというのが問題で、どうやって家にいさせるかが相談のテーマだった。ところが最近は、引きこもりやニートが相談の主で、家に居つくことが問題になっている」とある専門家はいいます。そして「外に出す方が難しい」と続きます。特徴的なこの変化は男の子の話しです。女の子について、外に出ない子が急増したという話しは聞きません。

 親との関係も、男女には違いがあるようです。母親が命令・指示口調で話した場合に、反発しながらも最終的にはそれに従う息子が多いようです。上下関係にあるともいえる男の子に母親のことをたずねると、「厳しいけれどもやさしい」と肯定的に話したりします。

 関係が上手くいっている「母−娘」では、母親が「この服は似合う?」など、センスや流行の判断を思春期の娘に求めるようです。上下ではなく、情報を交換し合う平等な関係といえます。逆に、「かくあるべしの上下関係」で支配しようとすると、娘は自立できずにさまざまな問題を抱えるように思います。

 なお父親と子どもの関係ですが、どうも互いに距離があるようで、また定型もはっきりとせず、よくわからないままでいます。