最近「子ども事情」part 2 2007年1月

第9回目
勉強しない子


勉強しない子と「負のスパイラル」


 生徒が、「勉強する子の群」と「勉強しない子の群」の2つに分かれてきたという話を前回紹介しました。そのことが新聞などで取り上げられ始めました。(たとえば日本経済新聞が12月4日からはじめた特集「教育」シリーズ)

 新聞にもありますが、勉強しない子は徹底的にせず、親や教師のいうことを聞きません。新聞には、小学校3年生あたりから授業がわからなくなるとあります。子どもは、わからない→興味が湧かない→勉強しない→さらにわからなくなるという、「負のスパイラル現象」に巻きこまれるようです。

不足する、学校で学ぶための基礎学力


 就職できる技術を学ぶための学校の一つに、技術専門校(以前の職業訓練校)があります。

 先日、都立の専門校の先生から、小学校2年生の計算ができない生徒の話を聞きました。分数や比率などもあいまいといいます。小学校4年生まで理解が進んでいないといえます。

 こういう生徒が、高校を卒業して専門校に入って来て、これまでの授業内容では通じないといいます。

 中・高で基礎を学んでいない学生のために、大学でも補修コースを設けるのが当り前になろうとしています。入学が、基礎学力の存在証明にならなくなっています。

勉強しないことが恥ずかしくない


 中学生と話していると、なかには「勉強しない」と断言する子がいます。あたかもそれが、自分らしさを表現しているかのように、誇らしげだったりします。「勉強しないことはいけないこと」と、どうも考えていないようです。

 当然ですが、成績が悪い=深刻な問題と思ってもいません。こういう子は、「勉強しない」も「成績悪い」も、恥ずかしいことではありません。まわりから「勉強しないのは恥ずかしい」といわれても心に届きません。

「嫌いなことはしなくていい」という考え


 勉強しないも含め、不適応の子や青年には「嫌いなことはしなくていい」という考えが、濃淡はありますが、心のどこかにあります。

 だから勉強ばかりではなく、仕事でも我慢ができず、忍耐が続きません。実はこのことこそ、根深く人生で尾を引く問題といえます。